技能実習生
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入管法改正案国際貢献で始めた技能実習生制度が、国連から人権侵害だと指摘を受けているのですから、ひどい有様です。現体制を批判する国民民主党の山井議員。
元を作ったのは当時厚生大臣政務官だった山井先生だと反論する現法務大臣。
今国会・予算委員会には4つの禁句があるようで、1.技能実習制度申請時の職歴偽装
2.技能2号移行時の技能試験の適正実施3.監理団体4.技能実習生制度の即停止・廃止
そもそも、この入管法改正に政治家生命をかけている国会議員はいないと思っていまして、今回の入管法改正は産業界の要望を受けてのものです。それを外国人擁護のために否決に追い込んでも、守った外国人たちには国会議員を選ぶ選挙権はありません。
産業界と国民感情(治安の心配など)とのバランス感覚は必要でしょうが、産業界が生み出す商品・サービスの恩恵を国民は受けているわけで、産業界で働いている方々は国民です。そして、圧倒的に違うのは「政治献金」で、
産業界に分があります。
法案の細部があきらかにされていないことなど、進め方がおかしくないと思っている与党議員もいると思いますが、それでも現政権に刃向いて、処罰を覚悟で反対票を入れほどの関心事ではないかと思います。
となれば、衆参共に過半数の議席を持つ与党が法案を可決に持ち込むのは必至で、野党側としても否決させたいのではなく、強行採決する与党の姿へ持ち込みたいだけなのかと思います。 -
Thuongさん
Thuongさんは、誰しもが認める美少女。
よく行き来している日本語センターで見かけたときに、
入学したばかりの彼女をみつけて、
隣りにいたベトナム人教師(女性)に「技能実習生候補者としては珍しい美貌だね」と話したら、
彼女は「私の妹」だとウソをついた。
数ヶ月経って、その日本語センターに再訪すると、
休憩時間中に、男子生徒数人と戯れている場に遭遇した。
多少、日本語も上手になり、話していると、
小悪魔系だと感ずる。
が、しかし。
それほどの美貌なのだ。
仕方ない。
さらに数ヶ月が経ち、
無事に入管OKが出たようだ。
SNSで知った。
「いつ日本に行くの?」とコメントすると、
「いきません」と返してくる。
しばらくして、別の機会にもう一度聞いてみた。
「いきません」と返してくる。
冗談なんだろうが、嘘をついても可愛いから許されると思っている姿勢がうかがえる・・・。
(実際、許せている自分がいる。) -
Thuyさん
Thuyさんは、真面目な優等生タイプ。
Thuyさんたちのクラスは15:00に終わって、
夜の自習時間までそれぞれ自由時間を過ごすことになる。
でも、そのセンター(送出機関)には短期集中特訓クラスみたいなのがあって
彼らは15:00以降にもう一つの授業がある。
Thuyさんだけは自主的にそのクラスに参加してくる。勉強熱心な女性。
まじめ過ぎて、自分は少し苦手としていた。でも、他のベトナム人の先生からは可愛がられていた。
あるとき、自分がThuyさんのクラスで教科書とは関係のない内容で授業を行っていたのを、
教育長のような立場のN先生(ベトナム人)に見られた。
授業が終わってから呼び出されて、どうしてあのような授業を行ったのかと説明を求められた。さらにN先生はThuyさんを呼び出し、教科書に書かれたとおりの会話を手本のように繰り広げた。自分は、日本に行って接する日本人が「みんなの日本語(教科書)」通りに話してくれるわけがなく、
教科書の通りに話してもらいたかったら日本人の先生ではなくCDプレイヤーとでも話していればいいさ、と反論した。
その時からN先生とは亀裂が入り、Thuyさんもなんとなく距離を置きたい存在となった。ほどなくして、自分はそのセンターで教えることはなくなった。辞めるとき、Thuyさんが1番別れを惜しんでくれたと思う。
ThuyさんとはFacebookでつながっていて、数ヶ月に1度、メッセージのやりとりをする。
いつも「○月に日本に行きます」と言っているが、いつも変更される。終いには、会社側の都合でキャンセルされたそうだ。
こういう場合、その送出機関は、別の会社を紹介することになる。でも、そのまま月日は流れ、自分がそのセンターを去ってから1年以上経つが、とうとうThuyさんもそのセンターから出て、田舎で仕事を始めたそうだ。(Thuyさんは約2年間学んだので、もうそのセンターで教えることがなくなってしまった。)
今日、ひさしぶりに連絡したところ、彼女はまだ日本で働きたいと言っていた。
来月、自分のお客さんが女性の技能実習生を求めて面接に来るので、Thuyさんをゴリ押ししようと考えた。
別の送出機関での面接なので、まずはその送出機関の担当者に可能なのか、そして費用はいくらかかるのか尋ねてみたところ、Thuyさんの書類が入管に提出する前で止まっていたのならOK、提出してしまっていたらNGとのこと。
技能実習生の書類は95%ぐらい経歴を偽造する。なので、どう偽造したかは前の送出機関に確認するしかなく、それを許すような協力的な組織ではない。
自分たちのお気に入りすら追い出し、さらに行く手を阻む送出機関H。
助けてあげられなかった。 -
技能実習期間が最長10年になるかもしれない
技能実習生の実習期間が最長10年になるかもしれない。
10年・・・。
技能実習生の最年少は19才だとして、
29才まで限りなく「労働」に比重が置かれた生活が続く。
ベトナムにいれば、楽しいことがたくさんあるのに。
技能実習生にも休みはあるし、
日本で青春を謳歌することも無理ではない。
けれど、技能実習生は最低賃金から始まって、
4年目で多少上がって、6年目でまた多少上がるのだろうけど、
日本人と比べたらぜんぜん安く雇われるのだろう。
家族への仕送りのために働くのだろうけど、
20代、30代の10年が失われるのは、
本人たちがかわいそうな気がする。
10年・・・。
企業もそうだけれど、10年続けられる監理団体(組合)はどれほどあるんだろうか?
収入的には安定して管理費が入ってくるのだから、今までのように3年ごとに入れ替わり立ち代わりではなくって助かるだろうに。
でも、監理団体(組合)といえど、企業と同じで、
それぞれに従業員がいて、人件費を上げていかねばならないはず。
その為には、収益を増やしていかねばならない。
世代交代も、内紛も起こるかもしれない。10年成長を続けられるって並大抵のことではないと思う。
とりわけ、その10年間で不正を暴く技術が向上して、
一斉取り締まりが行われれば、
今ある監理団体(組合)の8割~9割は処分されるだろうに。
監理団体を失った技能実習生が強制送還されたという記事を読んだ気がする。
本当に大丈夫なのだろうか?
10年なんて。
10年の責任を負える人なんてどれほどいるのだろうか。
間違えなく、この法案を作った政府は10年後、代わっているだろうに。