番外編
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最低な叔父さん
昨日の会話です。
話してくれた相手(ベトナム人女性)は、おじいさんが難民認定を受けていたので、孫である自分も定住者の在留資格で高校卒業から3年間、日本で住んだ後でベトナムに戻ってきました。
彼女には叔父さんがいて、その叔父さんは15年間ほど日本で生活をしていて、永住権も持っているそうです。
そして、その叔父さんもベトナムに戻ってきて、自分とお母さん・お兄さんが住むアパートに、叔父さんと叔父さんの子供2人&叔父さんの妻が愛人との間にできた子供2人といっしょに転がり込んできたそうです。
彼女曰く、その叔父さんは仕事をしない最低な人間だと言うので、仕事をしないだけで最低だとしてしまうのはいかがなものかと返したところ(ベトナムにそういう男はたくさんいる)、日本にいるときにもらえた子供手当をすべてパチンコに使ってしまう人なのだそうです。
なかなか共感できてきました・・・。
叔父さんの妻が愛人との間にできた子供2人について叔父さんはどう思っているのかと聞いてみたところ、その叔父さんにも愛人がいるので大丈夫なんだそうです(しかも、ベトナムと日本それぞれに)。
底辺へ近づいていると理解できてきました。
彼女はその叔父さんと一昨日の晩に「日本へ帰れ!」とケンカしたそうです。
彼女のお母さんやお兄さんは何も言わないのかと訊いたところ、家族で自分が一番気が強いのだそうです。ちなみに、彼女が一家の稼ぎ頭。
その際は決着がつかず、それでグチを吐きたかったようです。
私の返答としては、
「そんな人を日本によこさないでほしい。(パチンコ屋さんだけは喜ぶかもしれないけど・・・)」
ベトナム人なんだから、ベトナムで始末して、と頼みました。PR -
縦割り構造
外国人増加に関する内政について考察してみます。
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日本へ入るには、在留資格・ビザが必要。在留資格を扱うのは、入国管理局。
入国管理局は「法務省」管轄。ビザを発行するのは、日本大使館・領事館。日本大使館は「外務省」管轄。働くことについては、労働基準監督署やハローワーク。労働基準監督署やハローワークは「厚生労働省」管轄。日本語能力試験は、 日本国際教育支援協会。公益財団法人だけど「文部科学省」には逆らえないでしょ?大学もそう。犯罪関係は、警視庁・警察庁。都道府県に委ねられるいるけれど、さらに源流をたどれば「総務省」管轄。
仮説として、役所とは・・・
・組織を肥大させること、予算が増えることは歓迎・責任を負わなければならない立場に追いやられることはやりたくない(現状維持がいい)とします。
だとすると、入国審査を行う法務省管轄入国管理局は"外国人受け入れ枠"の拡大は反対。
でも、入国管理局を入国管理庁にしてもらえるなら、予算も増えるし、権限も大きくなるし、なんだったら新しい外郭団体も作れて影響力を拡げられる(≒天下り先)から良しとする。
労働基準監督署は、処罰が増えるほど自分たちが働いた成果として存在価値を示せるし、企業を適正に処罰すればいいだけで、外国人の受入れにおける問題は法務省や総務省、はたまた内閣府や政権に推しつけられるからok。問題が多い技能実習生も、OTITは厚生労働省と法務省管轄になったし。
文部科学省にとっては、人口減少で学生数も減れば、予算削減・組織再編成となり兼ねない。
それを補ってくれるのが外国人なら大歓迎。2年の日本語学校+4年の大学を経てN3というみすぼらしい学力低下だって、責任を負う必要はないから関係ない。むしろ、学校数が減ることの方が自分たちの影響力の低下、予算削減に影響するからなんとか阻止したい。外務省は、国内で起こることは関係ない。外交関係が上手くいけばそれでよし。だから、日本で犯罪を起こした者を強制送還して、母国の刑務所に入れようとすると面倒だから関わりあいたくない。
(だから、強制送還された者たちは母国でのほほんと暮らしていることが多い。)民間人より政治家またはそれに準する大物だけを相手にしたい。
最も大変なのは、警視庁・警察庁の現場で働く人たち。(外国人受け入れによる問題発生率増加を前提とする。)でも、管理職や総務省はただのお目付け役であり、実行部隊(外国人と直接接する間柄)ではないから影響ない。命令・指示と数値管理だけを行っていればいい。犯罪数が増えれば、予算を上乗せできる口実ができて喜んでいるかも。***********あくまで推測ですが、
的を得ているか否かの判断は読者にお任せします。 -
ベトナム人の不動産投資
現在、日本は好景気ですが、
ベトナムの景気も良いようで土地の値段がどんどん上がっていきます。
一時期、下降気味になったのですが、
法改正で外国人の投資を認めたことでまた上向きになりました。
なので、土地を買えるぐらいのお金を持っている人たちは、
不動産投資や不動産業を始めていきます。
(ちなみに、ベトナムの銀行の定期金利は8%ぐらいの利率があるのですが、物価上昇率や不動産投資に比べるリターンの少なさから預ける人は少ないと聞きました。)
周りにいるベトナム人の友人・知人との会話でこういった会話になったとき、不動産投資は悪いことではないし、ギャンブルと同じで、引き際を間違えずに勝ち逃げをするのならいいと話します。
「そうですね」と返事をしてくれていますが、表情を窺うとわかってないだろうなーという感じです。
一定の年齢以上の日本人はバブル崩壊を経験して、不動産投資の危険性を知っています。
けれど、ベトナム人で不動産投資の浮き沈みを知っている方は少ないのです。それを知っているベトナム人は私ごときのアドバイスなど必要ない大資産家であり、職業「投資家」です。
数年前、中国でも土地バブルが起こって、投資目的のためにマンションを買って誰も住まないのでゴーストタウンと化しているというニュースがありました。自分の知人の中国人もその投資で失敗して損失を被っていました。
かつての日本人や中国人がそうだったように、そして、今のベトナム人たちは土地の値段が上がっていくところしか知らないので、“イケイケどんどん、のりおくれるな!”なのです。
苦い話には耳を傾けないけれど、甘い話には飛びついていく。さらに、誰もやったことがない挑戦は怖いから嫌だけど、
誰かが成功した事例があることのモノマネは大好き。
さらに、ここでも「家族第一主義」が悪影響を及ぼすのですが、両親が「ご近所の〇〇さんが土地を買って、その土地は今、すごく値上がりしている」「親戚の〇〇さんが不動産投資ですごく儲かっている」という話を聞きつけ、息子や娘に不動産の購入を促せば、子供たちは”家族のためだ”と喜んで買います。
技能実習生やその予備軍に、日本で稼いだお金は何に使うのか?と尋ねると、「家族のために家を買う」という返答が多いです。
おそらく、今、買ったら値上がりするでしょう。そうなれば勧めた側としてみれば、「ほらみたことか!私の言った通りになった」と自慢げな顔を浮かべるのは想像に容易いです。
ここで終わればいいのですが、技能実習生の両親は、ほとんどが農民・漁民です。経験豊富な投資家ではありません。ビギナーズラックで当たったのです。。。
しかも、今までコツコツ働いて稼いだお金よりも、何倍、何十倍も高い利益を得たのです。
おいしい思いをしたら、また次もやりたくなるのが人間の性です。
投資情報を自分なりに分析して、勝算あっての再投資なら賛成ですが、過去の成功に味をしめて失敗するまで繰り返す者たちは少ならずいると思います。
「今がチャンスですよ!」「儲かりますよ!」とそそのかす業者も増え続けていますから、甘い話が大好きな彼らにとってはブレーキを踏む理由がありません。
ベトナムの土地神話が崩壊するのは5年後か、10年後か。それはわかりません。借金せずに自己資金で投資するなら、
資産を失っても、
またコツコツ働いて生計を立てていけばいいと思います。
でも、そうでない人もたくさん現れるでしょう。ベトナム人たちは、お金を借りることにも抵抗が少ないですから。
と、心配したものの、
借金まみれのベトナム人は今現在もその辺にたくさんいますし、
バブル崩壊後の日本では借金を苦に自殺ししてしまった方たちもいると聞きますが、
ベトナム人の場合は「 Trời ơi !」と言い放つだけで済んでしまうのかもしれません。 -
言葉のくくり
ベトナム人(外国人)を日本へ招へいする仕事をしていると、
必ず「ビザ(査証)」という言葉がでてきます。
でも、この一般の人がいう「ビザ」は、
在留資格認定証明書とビザと在留カードの3つが合わさっています。
一般的には、「在留資格認定証明書」交付申請を日本にある入国管理局に申請します。
審査を経て入管OKであれば、「在留資格認定証明書」を本人が持参して各国の日本大使館に行って、「ビザ(査証)」を発行してもらいます。
パスポートにビザを貼ってもらって、日本の空港へ着くと長期滞在者は「在留カード」をもらえます。
長期滞在(就労や留学など)の場合、今後、この「在留カード」が"日本滞在許可の証明書"となります。
一時的に母国に帰国しても「在留カード」の有効期限前であれば、
何度でも大丈夫です。
なので、外国人社員採用における一連のやりとりの中で「ビザは取れたか?」という話がありますが、一番のキモとなるのは「在留資格認定証明書」なのです。
「在留資格認定書」があれば、「ビザ(査証)」は犯罪歴や公安等ブラックリストに載っていない限り、ほぼ確実に取れます。
年間1000人以上の技能実習生を輩出する送出期間のベトナム人マネジャーから聞いたのですが、
1回だけ在留資格認定書ももらい、ビザも発行されて、出発日を迎えたけれど、
ベトナムの空港で拒否された者がいたという話を聞きました。
暴力事件を起こした前科者だったようです。
在留資格認定証明書を発行するのは日本の入国管理局。
ビザを発行するのは日本大使館・日本領事館。
従って、ベトナムの公安・警察との情報交換はなされていないようで、
ベトナムの空港内におけるチェックで初めて発覚するようです。
もしくは、たまたまそのものはビザが発行された後で、
暴力事件を起こしたのかもしれません。
いずれにせよ、空港ではわかるようです。
話が逸れてしまいましたが、
つまり「ビザ」という言葉のくくりの中に、本当のビザ・在留資格認定証明書・在留カードが含まれていると言いたかったのです。
この頃、お問合せ頂く中で「高度人材」というフレーズが投げかけられます。
これも3通りの解釈があります。
自分自身は「高度人材」と言われると、在留資格名称「高度専門職」を思い浮かべてしまいます。
また、昨今、報道されている安倍政権が推し進めている外国人材の雇用における表現でもしばしば使われている言葉なので、特定技能1号・2号や特定活動(留学生あがり)を指す言葉とも捉えることができます。
でも、おそらくは「エンジニア(技術者)」を指しているのだろうなーと思っています。
こればかりは聞いてみないとわかりませんが、
在留資格の名称または来年創設される新在留資格のことを知っている人は少数派で、
それを一つ一つ説明していくのも大変です。
(それを事細かに説明したら嫌われそうです・・・)
なので、相手がどれほど認識しているのか、
牽制しながらながら進めているのですが、
そもそも「高度人材」って何なのかわかっていません!!!
何と何を比較して、どうだったら高度なのですか???
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菓子折り
その回答が正解なのか、否かはさておき、
以前、ベトナム人スタッフから、
「お菓子は子供の食べ物なので、大人に対してお菓子を持っていくのは失礼にあたる。」
と教わりました。
その時は、謝罪ではなくて、
「はじめまして」とご挨拶に伺おうとしたときです。それでは他に何を持参すればいいのか?と尋ねたところ、
お酒・・・
(--->お酒を飲めない人もいるので・・・ちょっと・・・)
果物・・・
(--->巷に溢れているし、高価なもんでもないので社長に対してはちょっと・・・)
結論的には、
"お金"
とのことでした。
特に謝罪のときは。
まぁ、「はじめまして、今後お付き合いしたいです。宜しくお願いします」のときでも、
それが1番とのことです。