番外編
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ダナンで再発した新型コロナウイルスがハノイへ拡がったことについて
ベトナム国内では終息したと思われた新型コロナウイルスが、先日、99日目にして再発しました。
再発生源はベトナムに中部位置するダナンという都市なのですが、
気づいた頃には時遅く、感染はベトナムの北部に位置する首都ハノイへ拡がってしまったようです。
本日、ダナンから来た者がハノイにおいて感染していることが判ったという一報が出て、
ダナンで始まった社会的隔離措置(営業停止等)が、ハノイでも実行されるのではないかと飲食店経営者たちは戦々恐々としています。
現時点ではホーチミンで感染者が出たという情報はないですが【後述:早速、出たようです。】
マスクの着用については再び厳しく指摘されるようになりました。
今回の事例で解ったことは、「いつ・どこで突如として再び発症者が現れるかわからない」ということです。
世界から新型コロナウイルス(COVID-19)の絶滅が確認されるまで警戒を解くことができなくなりました。
これからずっと飛行機に乗るためにはマスクを着用しないと乗ることができないのでしょう・・・
空を飛ぶためにはマスクが要るのです。PR -
ベトナムサッカー今昔物語
ベトナムにおいてサッカーは昔から人気スポーツではあったのですが、代表チームが勝ち上がっていくようになったのはここ1~2年で、以前も代表チームの試合を見ていたようですが、どちらかというと盛り上がるのはワールドカップであったり、ヨーロッパの試合でした。かつて楽天イーグルが野村監督によって実力をつけ、星野監督が昇華させたように、日本人贔屓の見方をすると、ベトナム代表チームは前監督(日本人)が礎を築き、現在の監督(韓国人)で結果として表れてきているように感じます。最終的には解任されてしまったのですが、前監督(日本人)の勝ち数・勝率はそれ以前と比較すると歴代1位だったようです。現在の監督(韓国人)になってから、アジア全域でも上位に食い込むようになり、東南アジア地区では優勝するので、ベトナム国民は大盛り上がりです。特に強いのが、U-23またはU-22の世代。昨日の試合はU-22の対インドネシア戦だったのですが、自分が勝手に勘違いしていて、白いユニフォームがインドネシアだと思っていました。試合は序盤から白優勢だったので「インドネシア強いなー」と観戦していましたが、2点目が入った時に背番号の上に書かれた名前がベトナム人の名前だったので、その時にようやく白いユニフォームがベトナムなのだと気づきました。(ベトナム代表のユニフォームもホームが赤、アウェーが白でなのです。)試合結果は3-0。しいて言えば、ベトナム代表の監督が退場させられたぐらいです。この方は以前もイエローカードをもらったりしていました。熱血漢ぶりがあの方と重なります。
今回の優勝で東京オリンピックの出場が決まったわけではないようですが、次のステージに進めたということになるはずです。自分は、だいぶ早い時期から「ベトナム代表が東京オリンピックで出れるのでは?」とベトナム人たちと話しているのですが、冷静なベトナムのおじさんたちは「それはムリだ」と一蹴します。アジアの強豪といえば、日本・韓国・サウジアラビア・イラン・・・アジアの出場枠が何チームなのかもわかっていませんし、オーストラリアも対象になるのかもしれませんが、日本は開催国枠で出場が決まっているのでしょうし、フル代表でなくU若い世代であれば、かつて日本も黄金世代がヨーロッパの強豪国やブラジルを打ち負かすことができていました。サッカー賭博は昔からベトナムにあり、違法なので内々で行われているようですが、大きな試合の後はギャンブル好きがバイクや家を失って身投げする者が続出すると言われています。身近にそういう人たちがいないのでどう行われているのか未だにわかりませんが、実家が質屋を営んでいるという娘さんが、サッカーの試合の後は家にバイクがたくさんあると言っていたので、今でも行われているのだと思います。冷静なベトナムのおじさんたちとオリンピック出場談義をすると、「自分(私)はベトナムがオリンピックへ出場できる方に賭けるから、あなたは出場できない方に賭けなさい。」と話します。続けて「倍率はいくらなんだ?」と話が進むのですが、多くのベトナム人たちは負けると思っていても自国を応援したいという気持ちからベトナムが勝つ方に賭けるのだそうです。なので、自分には大した得がないと悟されます。そもそも違法なので、やってはいけません。昨年(昨シーズン?)は歴史的大躍進だったので、巷の盛り上がり方も大フィーバーだったのですが、これまでの実績があるのでこの頃は勝ち進む過程において大騒ぎすることがありませんでした。昨晩は優勝したので久しぶりに盛り上がりましたが、日付けが変わる頃には大人しくなりました。
この先も勝ち進んで、いよいよオリンピック出場が見えてくると、ベトナムサッカーにおける歴史的快挙ですので、また盛り上がるのかもしれません。ベトナム人にとって東京オリンピックの注目度が何段階も上がる気がします。私とて、テンション上がります。オリンピックの全競技全試合の中で最も注目する試合で、その試合ならベトナム人といっしょに仕事を休んで観てしまいそうです。 -
日本語のクセ
ベトナムで働いている日本語教師の中にはコテコテの関西弁だったり、方言を丸出しの方がいます。
関西地方の企業が受け入れるのではあれば「関西弁を教えてやってほしい」というオーダーがあります。けれど、関西地方組だけでクラス編成をするような日本語学校や送り出し機関を見たことがないですし、日本語教師を複数人雇うのは相応の学生数がいないと大変です。
なので、コテコテの関西弁で話す日本語教師が学校に一人いて、
会話の授業を受け持っているというケースがありますが、
関西地方組ですら教科書との違いに戸惑っています。
一方、自分は関東弁ですし、
話し方が比較的ゆっくりでなので、
いい先生だと(勝手に)自負していました。けれど、ベトナム人から指摘を受けたり、
自分の言葉を文字に起こしてみると、
いろいろとクセがあることに気づきます。
昨日、気づいたのは「なーにー?」という話し方です。
我ながら文字に起こしてみると気色悪さを感じますし、
どこで覚えた(影響を受けたのか)とずっと考えていました。教科書どおりだと、はっきりと「あれは何?」と言われた方が、
日本語初級者にとって聞き取りやすいはずです。
でも「なぁ~んだ?」みたいに、
子供に絵本を読み聞かせるような話し方になっているのです。
そんなことしたことがほとんどないのに・・・です。
意識して気を付けようと思いました。 -
写真の加工技術
タイから10代の女性(女子?)がゲストとしてホーチミンに来てくれて、
おもてなしをしていました。
自分に子供はいませんが、
20代初期に子供が生まれていたとしたら、
我が子と同年代であり、
自分の同級生には彼女・彼らへの接し方に対する適応能力が高い者がいるかと思いますが、
自分としては、勝手な父親気分でわがまま娘に付き添う極めて新鮮な一日でした。
子供を持たずとも若者と接している中で知っていた、
写真撮影&投稿(SNS)&コメントへの返信の連続でした。
小言は控え、受け入れていたのですが、
すごく感心したのは写真の加工技術です。
5年以上前に買ったデジカメを持参していきました。
彼女のスマホのバッテリーが無くなってきたので、
そのカメラで撮ってほしいと頼まれて撮影したものです。
後で知るのですが、最近のカメラは画像補正機能がついているようなのですが、
自分のカメラにあるのはせいぜい明暗を上下するだけです。
その後、彼女は自分のスマホで修正を行ったのが、
次のものです。
この作業における一部始終を見ていたのですが、率直に「すげぇな」と感動しました。
自分は、担当こそ違えど十数年前は印刷会社で働いていて、
データを作る仕事をしていました。(画像編集は担当外でした。)けど、同じ職場にそういった職人さんたちがいて、
自分も「DTP」なる試験を受けて合格できた身ではあるものの、
ほぼ忘れた技術・知識ではありますが、
それでも自分を遥かに凌駕する加工技術を、
それこそ職人的スピードで手慣れて施している様を目撃しました。
(※一枚目は元データのままで横向きになってしまうので、トリミングしましたがそれ以外はまったく無加工です。)
写っていない顔の表情までが鮮明となります。すごいな、と感心しました。
本当に。
それを率直に伝えた上でなのですが、
影がある。
それで写らない箇所がある。それが趣きだ。
という世代間ギャップとなりました^^;
今の技術は写っていないところも、足せますし、
盛ることができますので。
何が真実なんだかわかりません。 -
四方八方ホーチミンの歩道を歩いていると、床がガコッと沈み、そこに溜まっていた水がビシャと跳ねて靴と足とズボンの裾が汚れるということしばしばがあります。頻度的には劣りますが、頭上から水が降ってくるということもよくあります。この水が謎でして、雨水の排水なのか、下水の垂れ流しなのか・・・。雨の降らない乾季でも起こっていることなので、後者の可能性が見え隠れすることが、恐怖心を煽ります。今、とある日本企業のベトナム進出支援を手伝わせて頂いているのですが、ベトナムにおいては前に進もうとすると法律・役人・警察が立ちはだかります。後ろからは、ひったくりが襲いかかります。身近な人たちからの裏切りと隣り合わせです。前後上下左右、まさに四方八方油断できぬのです。