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恋するJV29

日本語を学ぶベトナム人技能実習生たちと、日本語とかいろいろ教えようとする日本語教師のベトナム・ホーチミンでの出来事・主に学生たちの恋愛模様やホーチミングルメ情報などなど

ベトナム人が派遣社員として働けている理由(外国人が派遣社員として働けている理由)

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ベトナム人が派遣社員として働けている理由(外国人が派遣社員として働けている理由)



ずっと誤解していました。
外国人を派遣できる条件は
派遣元企業からの視点の場合、
1.人材派遣業のライセンスを有している
2.自社がその外国人エンジニアを雇用する要件を満たしている
  ※製造業や土木建設業でいえば、その分野での設計業務など。
   IT業でいえば、自社でプログラミングを行っているなど。

そして、そのような会社はほとんどないはずだと。
なので、在留資格認定の申請書に「派遣」の記載欄があることが不思議でした。




法務省発表の典型的な例を読み解いて、
ようやく理解できました。
<総務省発表による派遣の典型的な例>
 本国において機械工学を専攻して大学を卒業し,自動車メーカーで製品開発・テスト,社員指導等の業務に従事した後,本邦のコンサルティング・人材派遣等会社との契約に基づき,月額約170万円の報酬を受けて,本邦の外資系自動車メーカーに派遣されて技術開発等に係るプロジェクトマネージャーとしての業務に従事するもの。
つまり、「派遣元」企業が要件を満たしていなくても、
「派遣先」企業が職務内容における要件を満たしていればOKということになる。
今まで派遣会社はすべて悪だと考えていたので、
これは申し訳ない。
(考えていただけで、誰かに話したわけでも、何かしたけでもありません。)
でも、今日聞いたA君の話は、
B社の給料が安いから退職した。
A君は、C派遣会社を通して、D社で勤めている。
A君の大学の選考は「土木工学」
D社の仕事内容は「機械」。
ちなみにA君は通訳ができるほどの日本語能力もなく、
他に特別な才能があるわけでもない。
A君はD社で働ける要件を満たしていないことになる。
でも、働けているのはC派遣会社が介入しているからだ。
考えられるのは、
1.C派遣会社が巧妙な方法でA君がD社で働ける申請を入管に通した。
2.申請をしていない(無許可な状態)
可能性として高いのは「2」だろうと思います。


日本にきて数ヶ月のA君は、
「私はエンジニアビザだから大丈夫」と無知をさらけだしていたし。


けれど、調べるにつれてこれが重大なことになるのかと思いきや、
そうでもないということがわかりました。


本来であれば、本人(A君)は、14日以内に「契約機関に関する届出(前職からの離職)」を行わなくてはいけません。
おそらく、A君はこれをやっていない。
また、本来であれば、新しい契約機関を届出なくてはならない。
当然、これもやっていない。



では、やっていないからどうなるかといえば、
更新するときに、年数が短縮されるか、不受理になるそうです。



5年でベトナムに帰りたいA君にとっては何の支障もありません。


ちなみに、前職の所属機関が行う手続きは、
ハローワークに「雇用保険被保険者資格喪失届」を提出することで入管への手続きは免除されるそうです。
(※民間行政書士事務所のWebサイトに書かれていたのであって、不確かな情報です。)



つまり、派遣会社としては正攻法で入管に申請を通した以外は、アウト。
しかし、不正がバレる可能性は低い。
(本人が携帯している在留カードに企業名は載っていない)



仮に、A君のケースが正式に入管OKなのだとしたら、入管になぜOKなのか教えてほしい!!!
(既に日本にいる外国人の「切替え」だとハードルが低いという噂はきいたことがある。)




A君が派遣社員であっても雇用保険に入っているとすると、
(高い給料を求めての転職なので、条件が悪くなることは考えづらい。)
雇用契約を行っているC派遣会社はハローワークに外国人雇用に関する届け出をすることになります。



入国管理局は法務省の管轄で、
ハローワークは厚生労働省の管轄なので、
情報の共有がなされていないのだろうと推測します。




つまるところ、
A君の転職の結論は、ルールの矛盾や縦割り行政の弊害に行きついてしまいした・・・。
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